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2260 プラズマチューブ |
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●ためしてみよう
ガラス管に触れてみましょう。
手を触れると放電のようすが変わります。
ガラス管の中には低圧の気体(キセノン、ネオンの混合ガス)が入っています。ガラス管の中の左右の電極にそれぞれ高周波の高い電圧(1500V)をかけると、ガラス管内の気体を電離してプラズマをつくります。プラズマは電気をよく通すので電極とガラス管とのあいだで放電がおこり、高周波電流が流れます。2つの電極から出る高周波の周波数や波形を調整すると、2つの電極のあいだに1本のヒモのような電気の通り道ができ明るく輝きます。電気はいちばん流れやすいところを通るため、その通り道は必ずしも直線にはならず曲がりくねった曲線を描きます。手を触れるとガラス面の電位が変わるので電気の通り道もいろいろに変化します。
物質は温度を上げると固体から液体、気体とその状態を変化させていきますが、さらに高温になると原子核のまわりを回っていた電子が電離し、原子核(イオン)と電子が自由に運動できるようになります。このような荷電粒子の集団をプラズマとよびます。固体、液体、気体につづく物質の第4の状態ともいわれます。
蛍光灯など放電管の内部はプラズマ状態です。自然界でも太陽など天体の内部や地球大気中の電離層、また宇宙空間も完全に電離したプラズマ状態です。全宇宙の99.9%はプラズマ状態だといわれています。