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2420 光学顕微鏡 |
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■光学顕微鏡の構造と原理
2つの凸レンズを組み合わせて小さいものを拡大して見る装置が光学顕微鏡です。
倍率m1の凸レンズ(対物レンズ)の焦点の外側にごく近づけて観察物を置くとレンズの反対側にm1倍の倒立の実像が得られます。この像が倍率m2の第2の凸レンズ(接眼レンズ)の焦点の内側になるように第2のレンズの位置を合わせると明視の距離(目からおよそ25cmの位置)にm1×m2倍の像(虚像)が得られます。m1×m2 をこの顕微鏡の倍率といいます。

■ピントの合わせ方
試料をステージにのせたら、はじめに横から見ながら粗動ハンドルをまわしてステージを対物レンズの近くまで上げます。その後、のぞきながら少しずつステージを下げてピントを合わせます。細かいピント調節には微動ハンドルを使います。のぞきながらステージを上げると対物レンズに試料が接触して試料をこわしたりレンズを傷めることがあります。顕微鏡の種類によっては鏡筒を上下してピントを合わせるものもあります。