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4210 電波の進み方

Properties of Radio Wave


電波の進み方の写真ためしてみよう

展示台の上の発振器から波長3cm程度の電波(マイクロ波)が上向きに出ています。壁に取りつけられた赤いランプは発振器からの電波を検出すると点灯します。(通常はさえぎるものがないのでランプは点灯しています)

発振器とランプのあいだに金属板、陶器の皿、金網などをおいて、これらのものが電波を通すかどうかしらべてみましょう。

発振器の上に手のひらをおくとどうなるでしょう。


なぜだろう

金属板は電波を反射するために電波を通しません。陶器の皿は厚くて電波を通しそうもありませんが、ほとんど電波を通してしまいます。金網は目のあらいものは電波を通しますが、目の細かいものは電波を反射してしまいます。手のひらをおくと手のなかの水分が波長の短い電波を吸収してしまいます。 


電子レンジ

電子レンジはかんたんに食品をあたためることができるので、たいへん便利です。電子レンジの中では周波数2450MHzのマイクロ波がつかわれています。この電波はエネルギーが高く、食品にあたると食品中の水分子を振動させます。振動のエネルギーが熱にかわるので食品が加熱されるというわけです。

アルミはくに包んだおにぎりがあたたまらないのはアルミはくの表面で電波が反射されおにぎりまで電波がとどかないことによります。一方、ガラスや陶器は電波をよく通すので食品をあたためるときは耐熱ガラスや磁器などの容器がつかわれます。

電子レンジのとびらには細かい網入りガラスがつかわれています。ガラスは電波を通すのでガラスだけでは電子レンジの中でつかわれているエネルギーの高い有害な電波が外へ出てしまいます。ガラスの中の金網は電波を反射させるので電波を中にとじこめます。


電波望遠鏡

電波望遠鏡は大きなパラボラアンテナで太陽、惑星、星雲などが発する電波をとらえて、天体の活動を調べるのにつかわれています。大きなものではアンテナの直径が90mをこえるようなものもあり、アンテナが大きくなると積雪や風圧でこわれてしまうことも考えられます。特定波長の電波観測ではアンテナ部分を網状にして、雪や風、また不要な電波を通してしまうくふうがされています。

 

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