
|
4420 光のモザイク |
|
■動いて見える絵
四季を描いたステンドグラス。春の桜や夏の雲、秋のススキなどが動いているように見えます。
絵の中で動いて見えるところには、偏光板の細かい切片がはられています。絵のうら側には別の大きな円形の偏光板があって回転しています。偏光板には目に見えない結晶の縞(しま)があり、2枚の偏光板をかさねたとき両方の偏光板の縞の向きがあっていると光を通し、縞の向きがずれると光を通さないという性質があります。このため、絵にはられた偏光板と回転している偏光板の縞の向きが一致すると光を通しこの部分が明るくなります。絵にはられた偏光板は少しずつ縞の向きが変えられているので、うら側の偏光板の回転にあわせて明るいところが少しずつ移動し、この結果、絵が動いているように見えます。
このような展示手法をテクナメーションとよび、展示場での説明パネルやお店のディスプレーなどに使われています。