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4520 ピンホール |
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壁のあなを通ってきた光がスクリーンにあたって外の景色をさかさに写し出しています。壁の向こうは4階のテラスです。風見鶏があるのがわかりますか。
スクリーンを壁に近づけたり、遠ざけたりすると像はどうなるでしょう。
スクリーンを近づけると像は明るく小さく、遠ざけると像は暗く大きくなります。

●なぜだろう
壁にあいたあなには、あらゆる方向からの光がとびこんできます。光はまっすぐ進むので左からきた光はあなを通って右へ、上からきた光は下へ進みます。あなの先にスクリーンがあると、光はそこで止まります。すべての光があなを通って反対方向に進むのでスクリーンにはさかさの像ができます。
あなを通ってきた光の量は変わらないので、スクリーンを遠ざけると像が大きくなるかわりに暗くなってしまいます。
暗箱に針で小さなあなをあけ、スクリーンの位置にフィルムをセットすると、レンズを使わずに簡単なカメラをつくることができます。これをピンホールカメラとよんでいます。あなが大きすぎたり小さすぎたりすると像がぼやけてしまいます。