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5224 自転の速さ |
Rotation Period |
●ためしてみよう
ハンドルをまわすと右側の天体が回転します。左側の地球が1回転するあいだに右の天体はどのくらいまわるでしょう。また、回転の速さがランプで表示されます。ほかの太陽系惑星ともくらべてみましょう。
惑星は太陽のまわりをまわりながら、自分自身でも回転しています。太陽のまわりをまわることを公転、自分自身の回転を自転といいます。太陽系惑星は太陽系の北極の方向から見ると、すべて左まわり(反時計まわり)に太陽のまわりをまわっています。自転の向きも公転と同じで基本的には左まわりです。ただし、自転軸の傾きによって天王星のように横向きに回転しているもの、金星や冥王星のように逆回転しているように見えるものもあります。
惑星のなかで自転の周期がいちばん短いのは木星で、9時間56分で1回転します。自転周期がいちばん長いのは金星で、1回転に5,832時間もかかります。
惑星の1回転にかかる時間を自転周期といいます。一方、その惑星から見て太陽が出てから次に太陽が昇るまでを1日とよんでいます。地球の1日は24時間ですが、自転周期は23時間56分と4分も自転周期のほうが短くなっています。これは地球が自転しながら同じ向きに公転しているためで、地球は1回転するあいだに太陽のまわりを365分の1だけ同じ方向へ移動するため、再び太陽と向き合うためにはさらに4分かかり、1回転にかかる時間とあわせて24時間になります。
水星は太陽のまわりを1周するのに地球の4分の1の時間しかかかりませんが、逆に自転周期は地球の約59倍もかかります。このため1回公転するあいだに1回半自転することになり、太陽が出てから次に太陽が出るまでには太陽を2周する必要があります。つまり、水星の1日は地球の176日分にあたり自転周期の3倍もかかってしまいます。
木星など表面が厚い大気でおおわれている惑星は緯度が高くなるほど自転周期が長くなります。通常はもっとも速い赤道上での自転周期が使われています。
※ガス惑星の自転周期についての記載に誤りがありましたので、訂正しました。(2003.10.29)