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3130 惑星クレーン |
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●ためしてみよう
テレビモニターに宇宙基地の工事現場が写し出されています。遠隔操作でクレーンに操作指示を出しましょう。
スタートボタンを押すと岩石をのせたベルトコンベヤが動きだします。岩石をクレーンでキャッチして3つのポイントまで運びます。右のレバーを左右に動かすとクレーンを左右に回転することができ、前後に動かすとアームを上下することができます。左のレバーではアームを左右に回転することができます。
ポイントに岩石が運び込まれるとタワーにランプが点灯します。
将来の宇宙開発では月面に基地をつくったり、火星に人類が住めるように改造したりする構想も生まれています。これらの基地建設では直接人間が作業するのではなく、コンピュータでコントロールされた機械やロボットが活躍します。これらの機械やロボットに宇宙ステーションや司令船から遠隔操作で指示を送るのが人間の役割です。現場での状況をテレビモニターやコンピュータ・シミュレーションで同時に把握し、適切な指示をする必要があります。
大型宇宙ステーションやスペースコロニーの建設ではたくさんの鉱物資源を必要とします。これらの資源として期待されているのが月の豊富な地下資源です。そのためにまず月面基地が建設されます。表面重力が地球の6分の1で大気の抵抗がない月では、資源を運び出すエネルギーは地球からの場合に比べてわずか4.5%以下ですみます。月面で採取された資源はマスドライバーとよばれる発射装置で宇宙空間に打ち上げられ、輸送船がこれをキャッチしてスペースコロニーの建設現場へ運びます。これら月面基地の建設から資源の採取まで条件の悪い現場作業は原則として無人、つまり遠隔指令による機械やロボットによって行なわれることになるでしょう。